今回から、ドロンが糖尿病と診断されたあの日からのことを、全5回に分けて振り返っていこうと思います。
あくまでも我が家のケースですが、今、不安の中にいる飼い主さんの少しでも参考になれば幸いです。
ドロンが糖尿病と診断されたのは2020年の年末でした。
当時病院からもらった資料に書かれていたこと、そして当時の様子を振り返ります。
猫も糖尿病になる!? 1%の確率に愕然
当時、診断を受けた際に先生からいただいた資料より
糖尿病とは、膵臓の細胞から分泌されるインスリンと呼ばれるホルモンの作用が不十分な状態から高血糖、尿糖排出などの症状を示す疾患である。
典型的な症状:多飲多尿
:多食傾向あるものの痩せてくる
猫の場合は必ずしも多食の傾向が認められない
肥満している個体が多い
他の動物の糖尿病とは異なる特徴がある。
さらに悪化した状態になるまではっきりした症状を示さないこともある

私は、糖尿病と診断されるまで猫が糖尿病にかかることも知りませんでした。
老猫になれば腎臓病にはなるとは思っていましたが、糖尿病にもなるとは考えが及びませんでした。
どれくらいの猫がかかるのか調べてみると、肥満やホルモン疾患がなくても、7歳以上の中高齢になるとかかりやすくなるそうです。
しかし、その確率は全体の0.5~1%だそうです。高齢猫の確率は10歳で1.8%というデータもあるようです。
腎臓病になる確率が10歳で10%、それと比べるとかなり低い確率です。(ちなみに15歳前後では30%だそうです。)
そんな低い確率の病気に、まさかうちの子が……という気持ちでした。
命に関わる「ケトアシドーシス」の怖さ
当時、診断を受けた際に先生からいただいた資料より
糖尿病に伴う重篤な症状の1つ糖尿病に伴う重篤な症状の中で最も危険な状態の1つが糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)である。
元気消失・食欲不振といった症状から始まり、重篤なものでは意識の消失や虚脱が認められる。
呼気や尿から独特の匂い(ケトン臭)がする
この症状を放置しておくと生命の危険性があり、一刻も早い治療を必要とする。
ドロンは元気消失・食欲不振の段階だったと思われます。
すぐに病院に行かなければ命に関わるところまで行っていたと思うと本当に心苦しい。
ちゃんと気をつけてあげていたら良かったと後悔。
先生に命に関わると言われた時はもしかしたら駄目なのかもとも思いました。
なぜドロンが? 糖尿病を引き起こす原因は?
主な原因としては、肥満やストレス、加齢などがあげられます。
人間もそうですが、高齢になればどんな病気のリスクも高まるということになるのでしょうか・・・
ドロンに関しては肥満体であるという認識はありませんでした。

体長は約50㎝で、上から見れば体のくびれもあるし、当時の体重は4.8キロ程で、レオンが4.5キロなので、レオンに比べると少し肉付きが良いかなという程度。
ご飯の食べ方はドロンの方が食べるスピードが速く、いわゆる早食い。
若い頃は自分の分を食べ終わった後、レオンの分を奪って食べようとしていました。
それが良くなかったのか?は分かりません。
時々布などを食べる行為があったため、何かしらのストレスはあったかも知れません。
ドロンの年齢は、当時11歳と8ヶ月でした。
肥満ではないが、何らかのストレス、やはり高齢で病気になるリスクが高くなっていたとのだと思います。
「いつもと違うかも」はサインだった。糖尿病の主な症状
症状としては、代表的な多飲多尿です。
「尿の量がなんだか最近いつもと違って多いな」となんとなく感じていました。
我が家ではベントナイトの固まる砂を使用していますが、当時は砂の塊はかなり大きかったです。
水は自動ではなくお皿に水を入れてあげていたので、定期的に変えていたりしていたため飲む量を量ったりはしていませんでした。
しかし、気がつくとお皿の水がすごく減ってるという事は感じていました。
何かちょっとおかしいかも、そう思いながらも病気になっているとは思いたくなかったのかも知れません。
ご飯は前日こそ食べが悪かったのですが、その前の日までは普通に食べていました。
ご飯は食べる、水もよく飲む、尿の量が多い状態でした。

病院に行く当日の朝は、鳴き声が変で様子がおかしく、ご飯も食べません。
急いで病院に行き、診察をし、検査を受けた結果、糖尿病でケトアシドーシスの状態だと告げられました。
先生から「すぐに入院して治療しないと命に関わる」と言われ、”重度の全身疾患なので、検査中、治療中に死亡する可能性があります。”と書かれた入院治療の承諾証にサインをしました。
すごく不安になりましたが、大丈夫だと信じるしかありませんでした。
そして、その日から3日間入院しました。
糖尿病と診断された時の検査結果
記録と参考のために、その時の全ての血液検査の結果を載せておきます。。
| 検査項目 | 結果 | 参考基準範囲 |
|---|---|---|
| 白血球数(WBC) | 14300個/ul | 5000~19500 |
| 赤血球(RBC) | 803万個/ul | 550~1000 |
| 血小板数(PLT) | 27.5万個/ul | 5以上 |
| ヘマトクリット値 | 39% | 30~45 |
| 総蛋白(TP) | 11.6g/dl | 5.7~7.8 |
| アルブミン(ALB) | 3.5g/dl | 2.3~3.5 |
| 血糖値(GLU) | 502mg/dl | 71~148 |
| 肝数値(GPT/ALT) | 335u/l | 22~84 |
| 肝数値(ALP) | 178u/l | ~165 |
| 肝数値(GGT) | 10u/l | ~10 |
| 総ビリルビン(TBIL) | 1.0mg/dl | ~0.4 |
| 尿素窒素(BUN) | 52.9mg/dl | 17.6~32.8 |
| クレアチニン(Cre) | 1.70mg/dl | 0.80~1.80 |
| カルシウム(Ca) | 10.0mg/dl | 8.8~11.9 |
| リン(IP) | 2.5mg/dl | 2.6~6.0 |
| 総コレステロール(TCHO) | >450mg/dl | 89~176 |
| クレアチンキナーゼ(CPK) | 491U/L | 87~309 |
| ナトリウム(Na) | 136mEq/l | 147~156 |
| カリウム(K) | 2.3mEq/l | 3.4~4.6 |
| クロール(Cl) | 95mEq/l | 107~120 |
| フルクトサミン | 167umol/l | 126~258 |
| 甲状腺ホルモン(T4) | 0.56ug/dl | 0.9~3.7 |
| アミロイドA | 36.83ug/ml | ~5.49 |
次回は、平穏な日常が急変した「突然の入退院」の時の様子をお伝えします。
〜この後のドロンの糖尿病きろく〜

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