前々回、糖尿病と診断を受け、前回は初めての入退院の後、様態が悪化し、再入院することになったところまでお伝えしました。
今回は糖尿病を患っている猫、ドロンの容体を安定させるために、インスリンをどれくらい、何回投与するのか決定するまでの話です。
低血糖の恐怖と、再び入退院
血糖値の再調整のため再び入院したドロン。入院中は点滴処置をしてもらいました。そのおかげか、見た目には元気そうでした。
あんなに辛そうに鳴いていて、口を開けてはぁはぁ息をしていたドロンが、再び元気そうに鳴いていて安心しました。でも、口元に低血糖になった時の痙攣がまだ残っていました。
体は動いているけれど、脳や神経がまだ低血糖のダメージから回復しきっていないような、そんな不安な時間でした。
入院した朝の血糖値は正常。昼、夕方になるにつれ200,300と上昇。
<入院時の1日の血糖値の結果>
| 8:00 | 10:00 | 12:00 | 14:00 | 16:00 | 参考基準範囲 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 血糖値 | 173 | 214 | 277 | 316 | 361 | 71~148 |
それでも糖尿病の猫では許容範囲ぐらいに収まっていて安定していたようなので、
先生からは「インスリンの量は、毎日朝、夜2回1単位ずつ投与する。ご飯を食べても食べなくてもインスリンを投与して様子を見て1週間後にまた来て下さい」と言われました。

夜はインスリンを1単位投与して、ご飯はほんの少しだけ口にしました。
退院後、帰宅してほっとしましたが、また低血糖にならないかの不安でした。多飲多尿に注意し、様子を見守りました。
<入院時の検査結果>
| 検査項目 | 結果 | 参考基準範囲 |
|---|---|---|
| 白血球数(WBC) | 29200 | 5000~19500 |
| 赤血球数(RBC) | 678 | 550~1000 |
| 血小板数(PLT) | 48.5 | 5以上 |
| ヘマトクリット値(PCV) | 33 | 30~45 |
| 総蛋白(TP) | 7.6 | 5.7~7.8 |
| 血糖値(GLU) | 173 | 71~148 |
| 肝数値(GPT) | 176 | 22~84 |
| 肝数値(ALP) | 254 | ~165 |
| 総ビリルビン(TBIL) | 0.1 | ~0.4 |
| 尿素窒素(BUN) | 23.1 | 17.6~32.8 |
| クレアチニン(Cre) | 1.36 | 0.8~1.8 |
| リン(IP) | 4.2 | 1.9~5.0 |
| 総コレステロール(TCHO) | 222 | 89~176 |
| アルブミン(ALB) | 3 | 2.3~3.5 |
| ナトリウム(Na) | 148 | 147~156 |
| カリウム(K) | 3.9 | 3.4~4.6 |
| クロール(CL) | 106 | 107~120 |
治るのか不安だった口の痙攣ですが、今はすっかり治りました。
定まらない血糖値。インスリンの量を決める難しさ
退院後自宅にて療養し、徐々に食欲も元気も出て一安心していました。
1週間後様子を見せに病院へ。
血糖値64。
低血糖なのでインスリンの投与はなしで2週間様子を見ることに。
多飲多尿にならないかだけ様子を見守りました。
しかし2日後、多飲多尿になっているので病院に連絡して連れて行きました。
血糖値は500越。
今日からインスリンを夜1回1単位投与することになりました。食欲は普通。
次の日からも多飲多尿の状態が続いていましたが、低血糖も怖いので、様子を見守り1週間後病院へ。
この判断が悪かったのか、血糖値は500越。
変わらず高い状態なので、インスリンを朝、夜2回1単位ずつ投与を継続することになり、さらに1週間様子を見て病院へ。
血糖値は400越。
まだまだ高い状態。しかし、さらにインスリンの量を増やして低血糖になるのも怖いので、インスリンの量と回数はそのままで、2週間様子を見る事になりました。
インスリン 1単位:低血糖(64)
インスリン なし :高血糖(500超え)
インスリン 1単位:高血糖(400)

前はこの量で低血糖になったので、またならないか不安……… ドロンの体はどうなっているのか??同じ量で低血糖になったり高血糖になったり、安定しない…
そして1週間後病院へ。
尿検査では、まだ尿から糖が出る状態。
結局今日の夜からインスリンを朝、夜2回2単位ずつに変更。
さらにインスリンの量が増えて低血糖にならないか不安がつきまとうけど、高血糖なので増やして様子を見るしかありません。
ついに安定!ドロンに最適な量が見つかった
2週間後、フルクトサミンという数値の検査をしました。
ピンポイントの血糖値ではなく、過去2〜3週間の平均を見る検査です
血中フルクトサミン濃度は過去2~3週間の血糖値を示す。フルクトサミンは血清蛋白が糖化された安定性の高い物質であるため、高血糖の程度および継続時間と正の相関ががあり、生理的反応など一過性の高血糖にあまり影響されません。したがって糖尿病による高血糖の識別に有効とされている。
糖尿病の猫のコントロールの指標 300~400umol/L (病院でもらった資料より)
| 結果 | 参考基準範囲 | |
|---|---|---|
| フルクトサミン | 362 | 126~258 |
フルクトサミンの検査結果も糖尿病猫のコントロール目標範囲であること、多飲多尿が安定し状態が良くなってきている状態なので、
インスリン投与を朝、夜2回2単位ずつ継続することになりました。
1ヶ月後。
フルクトサミンの検査では148と普通の猫の範囲になっていました。
その時の尿検査でも尿から糖は出ていませんでした。
先生からは「体重も増えてきているので、インスリンはこれまでと同じ量、回数を継続で、低血糖にだけ気をつけて」と言われました。
次は2ヶ月後に検査です。

結局、インスリンのを量を決定するまで1ヶ月以上かかりました。
最近もインスリンの種類を変えたのですが、その時もまた同じように1ヶ月程かかりました。(そのときの様子はまた改めてお伝えします)
糖尿病はインスリンを投与していても、1日の中でも血糖値が上下するのですが、平均値が安定していれば体調を維持することが出来ます。
重要なのは、その安定した平均値を保てるインスリンの量を決めることだと学びました。
初めは朝、夜1単位で低血糖になっていたのに、結局高血糖になり、最終的に朝、夜2回の2単位で投与することになりました。
退院後から血糖値が安定するまで短期間に全部で4回病院へ行き、慣れない病院通いはドロンへのストレスもかなりあったと思います。
このまま体調が安定してくれて、普通にご飯を食べて元気を取り戻してくれるように見守っていきます。
毎日ただご飯を普通に食べることがどれだけ幸せなことか。人間もそうですが、そんな当たり前のことが出来なくなることが、本当に辛かった。
次回は気をつけていれば良かった水と尿の量の話です。
〜この他のドロンの糖尿病きろく〜


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