「時間は、すべての生き物に平等に流れている」私たちはそう思いがちですが、実は生物学の世界ではそうではないようです。
気になって調べていくうちに、生物学の面白い法則にたどり着きました。
「時間は体重の1/4乗に比例する」という法則です。簡単に言えば「体が小さい生き物ほど、時間は速く進む」ということ。
実際、猫の心臓の音を聞いてみると、私たちの倍以上の速さでトクトクと時を刻んでいます。
今回は、そんな猫たちが生きる不思議な『時間軸』のお話です。私たちの1日が、彼らにとってどれほど濃厚なものなのか。数字から紐解いてみたいと思います。
猫の1日は、人間の4日分? 心拍との関係
猫の年齢人間の年齢に例える場合、「約4、5倍」と言われていますよね。猫は1,2年目で一気に24歳(大人)になり、それ以降は1年で4歳ずつ加齢していく計算です。
だとすると、人間の1日の間に、猫は4日分も年を取っているということになるます。
一方で、心拍数を見てみるとまた違う景色が見えてきます。
人間の心拍数が1分間に約60~100回なのに対し、猫は約120~220回ほど。約2、3倍の速さです。猫たちの心拍は、私たち人間がちょっとドキドキ胸が高鳴っている時や、全力疾走している時と同じくらいの速さを常に刻んでいるわけです。。
体感として、彼らは人間1日の間に『朝・昼・晩』のサイクルを3回分も楽しんでいるのかもしれません。そう思うと、こまめに声をかけたり遊んだりすることの大切さが、改めて身にしみます。
「ご飯食べて、寝て,起きたらかまっての時間」これを1日に数回繰り返すは、彼らにとっては極めて自然なリズムだとということですね。
猫の時間の感覚としては、時を2、3倍速く感じていると言うことで、人間にとっての1日が、猫にとっては長いということでもあり、それだけ濃厚な時間を過ごせるということでもあるわけですね。
『濃密な1日』を、もっと穏やかに、もっと楽しく
老化のスピードで見ると1日は人間の4日分。でも、心拍数から計算する『彼らが感じている時間の長さ』は約3日分。つまり、体は猛スピードで未来へ向かっているけれど、心は私たちの3倍も濃い一日を味わっている。そう考えることもできるのかもしれません。
「哺乳類は一生の心拍数が約20~25億回で寿命を迎える」という説があります。
実際にわが家の兄弟の心拍数を(平均170回として)ざっくり計算してみると、我が家の猫たちは17年弱で既に約15億回に達していました。運動したり、興奮したりすると心拍も上がるのでもっとかもしれません。
こうして数字で見ると、なるべく穏やかに、ストレスなく過ごさせてあげることが、何よりの長生きの秘訣だと感じます。

何かに驚いたり、慌てたりする姿も可愛かったりしますが、それが彼らの大切な鼓動を削っているのかも……と考えると、むやみに驚かすことをやめようと反省しました。
もちろん、心臓の鼓動だけでなく、腎臓など臓器がどこまで持ってくれるかという現実的な問題もあります。残された時間のことを考えると少し切なくなりますが、だからこそできる限りのケアをして、後悔の無いように楽しく過ごしたい。
なぜかちょっと難しい数字の話になってしまいましたが、人間と猫では、進むスピードは違っても、毎日同じ時を刻んでいる。猫の1秒は人間の1秒よりずっと重いのかも知れません。


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