【兄弟ネコラム】Vol.7|知れば驚く猫の耳の秘密|かくれんぼで実感した高性能アンテナ

兄弟ネコラム

前回の「髭」と同様に、猫の豊かな表情を作っているのが、あの大きな耳です。

ピンと立ったり、横に寝たり……。今回は、知れば知るほど面白い「猫の耳」の凄さと、我が家でのエピソードを交えてご紹介します。

高性能なアンテナ!猫の耳に隠された驚きの能力

猫の耳はなんと、犬の2倍、人の8倍の聴力と言われています。さらに驚くべきは、その動きを支える筋肉の数。人間の耳を動かす筋肉はわずか3個ですが、猫には「32個」もの筋肉があるそうです。

そのおかげで、左右別々に約180度回転させることができ、音の場所をピンポイントで把握できます。だから、朝のほんの少しの物音も聞き逃さず、起こしに来てしまうのですね……。

耳の横にあるヘンリーのポケット

また、耳の付け根にある、あの小さな袋状の切れ込み、気になったことはありませんか?これは「ヘンリーのポケット(縁辺嚢:えんべんのう)」と言うそうですが、実はまだ科学的には解明されていない秘密の隙間らしい。

今のところ、「高音を聞きやすくするため」「耳を大きく倒す時の折りたたみしろ」という説が有力のようです。

【猫の耳の主な役割】

  • 音を聞く: 獲物や外敵の気配を察知する
  • 体温調節: 毛細血管を通じて熱を逃がす
  • 平衡感覚の維持: 高い場所でもバランスを保つ
  • 感情表現: 気持ちがダイレクトに現れる

2021年の京都大学の研究では、離れた2つの地点から飼い主の声を間髪入れずに聞かせたら、ネコは飼い主の声が「瞬間移動」したことに驚いたということが判明しました。つまり「猫は姿が見えなくても音を頼りに、飼い主の居場所を頭の中で把握してい」ということですね。

我が家では時々レオンと「かくれんぼ」をして遊んだりします。猫耳をだますために、別の場所で物音を立てて、そーっと隠れるのですが、そんなとき、レオンは耳のアンテナをフル稼働して探してくれます。

ほんの少しでも音を出した瞬間、すぐに見つけられてしまいます。あの必死な耳の動き、可愛くてついつい何度も誘ってしまうんですよね。しつこいと飽きられてしまいますが……。

耳掃除は必要?1,000円で安心した話

猫にとって耳がいかに重要かが分かりましたが、それだけに病気にも気をつけてあげたいですよね。

【注意したい耳の病気】

  • 外耳炎・中耳炎・内耳炎: 炎症による痛みや痒み
  • 耳ダニ感染症: 激しい痒みと黒い耳垢
耳の中に茶色い垢

ドロンもレオンも時々耳に茶色い垢がついていることがあり、特にドロンの汚れが酷く、よく耳を搔いている気がしたので、一度オトスコープ(耳のカメラ)で診てもらいました。「この程度の汚れなら、特に気にすることはないよ」と言われました。

ちなみに耳スコープの検査料金は1,000円でした。まあまあしますが……。病院によって差はあると思いますが、カメラで中まで見てもらえると安心感が違います。

耳は「自浄作用」があるため、頻繁な掃除は不要だそう。必要以上に掃除することは猫にとってストレスや傷の原因になることもあるので、「基本は観察、気になったら獣医さんへ」というスタンスが一番かもしれません。

耳の動きでわかる「猫のホンネ」

髭のコラムでも触れましたが、耳もまた感情を表します。左右別々に動かせるからこそ、その表情は実に多彩です。

【耳の動きでわかる感情】

  • 前向き: リラックス・好奇心
  • ピーンと直立: 集中・警戒
  • 横に倒れる(イカ耳): 不安・イライラ・怒り
  • 後ろにピタッと倒れる: 強い恐怖・防御
これは……!

レオンもドロンもかまって欲しい時に後回しにしたり、逆にしつこく構いすぎたりすると「イカ耳」をします。そして、そんなときは同時にしっぽも「ブンブン」しています。

しっぽもまた猫の感情を表現する重要なパーツですよね。髭や耳よりも、見た目にはわかりやすい表現ですよね。

17年も暮らしているので、髭・耳・しっぽの組み合わせで「あ、今は怒ってるな」「今は甘えたいんだな」というのが、ある程度はわかっているつもりです。

不満そうな顔も、困った顔も、すべてが愛おしく感じてしまいます。猫の気持ちを100%理解するのは難しいですが、この「アンテナ」の動きを読み取って、できるだけ彼らのペースに寄り添ってあげたいなと思います。

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